ろばのたわむれごと

休学した大学院生がゆるーく書く雑記ブログ

【漫画】君のことが大大大大大好きな100人の彼女【100カノ】

[第1話]君のことが大大大大大好きな100人の彼女 - 中村力斗/野澤ゆき子 | 少年ジャンプ+

引きこもりになってから結構な時間をアプリで漫画を読むことに費やしていました。そうしてたくさんの作品に出会う内に特にこの作品は気に入ったため記事にしてみようと思います。

この記事では可能な限りネタバレに配慮しどうしてもネタバレになる部分は字の色を反転しています。どこまでがネタバレにあたるかは本人次第だと思います。

どうしても心配な方は少年ジャンプ+アプリで初回に限り最新話まで全話無料で読めます。てか本当に私の文章が読みたい物好きの方以外はすぐ読みに行ってください。

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それでは目次です。

あらすじ

整ったあらすじを書く自信はないためwikiから引用したいと思います。

100人の女性に告白しては振られてきた愛城恋太郎。中学卒業の日に彼は神社の神様からお互いが好きで好きでたまらなくなる“運命の人”が100人いると告げられる。

高校生になった恋太郎は早速2人の“運命の人”と出会い、その2人から告白される。一転して嬉しくも悩ましい立場に置かれた恋太郎だが、「“運命の人”と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになることができなければ近い将来に死ぬ」運命を辿ることを知る。

2人の好意のみならず命まで天秤にかけることとなってしまった恋太郎が悩み抜いた末に出した答えは、「正々堂々、2人と同時に付き合うことを宣言する」ことだった。恋太郎は自分にできる最大限の誠意を示し、その意向を受け入れてもらうことに成功する。しかし、恋太郎の“運命の人”はあと98人いる。次々と出会ってしまうこととなる“運命の人”と誠心誠意付き合い続ける、世にも奇妙な一夫多妻恋愛が始まった。

引用元:wikipedia君のことが大大大大大好きな100人の彼女

要約すると、主人公「愛城恋太郎」とその運命の相手100人とのハーレムラブコメディという訳です。ヒロインは100人いますが恋愛漫画というよりはギャグやコメディの色が強いです。

この漫画の好きなところ

それでは早速自分がこの漫画で魅力的に感じる点を書いていきたいと思います。

ぶっ飛んだ設定

まずはこれですね。ラブコメなのにヒロインが100人もいるってのがまず規格外じゃないですか笑
その上、設定上負けヒロインが存在しないって点も大好きです。

大抵のラブコメだと複数ヒロインがいると最終的には主人公の想い人と結ばれる展開が多いと思うんです。そうすると終盤に近づくにつれて誰かが負けヒロインなるのかーって考えが浮かんで楽しめないんですよね。

というか私自身、「負けヒロイン」という概念が嫌いです。漫画というフィクションの世界だからこそ、登場人物みな救われて欲しいと考えているからですね。同様にバッドエンドも苦手です

その点今作は第一話の時点から「恋太郎が100人と結ばれるハーレムエンド」が提示されています。エンディングを予想する楽しみこそありませんが、最後に大団円になるのが分かるため安心して読んでいけます。

個性的なキャラクター

個性的と書きましたがぶっ飛んだ設定の上で動くキャラクター達ですのでほとんどの人物がぶっ飛んでいます。常識人を挙げる方が難しい
名は体を表すと言わんばかりに他作品では有り得ないネーミングがされているのも特徴です。そのため登場人物が多い作品ですが特徴と名前がすぐ結び付きます。

本当はヒロインたちについて書きたいのですがネタバレになってしまうため、反転色で書いていきます。

以下ネタバレです

ツンデレドスケベ策略家、小動物系と序盤はスタンダードな属性が多いですが、話が進むにつれてやばくなっていきます。AI完璧美少女、ロリ先輩、従妹、教師などなど…かいてて頭が痛くなってきました。さらには彼女の母や祖母も登場し、アプリのコメント欄には親子丼や祖母ろ丼と書かれる事態に。

執筆時点で17人目までヒロインが登場しています。ですが決してキャラが被ることがなく1人1人魅力的なヒロインです。

主人公に好感が持てる

ハーレム物で人気が出るには必要不可欠な要素だと思います。主人公である恋太郎は彼女想いで誠実さの塊ともいえる人物です。たまに常軌を逸しているのですが

恋太郎は多くのヒロインと交際していくことになります。それについて彼はどの彼女も世界一可愛く平等に真剣に愛するというスタンスを取っています。彼女の間に優劣や上下を付けていません。

またヒロインと付き合う過程も丁寧に描かれます。運命の人という設定上、ヒロインは恋太郎と目が合っただけで必ず一目惚れします。しかしすぐに交際という展開にはなりません。

この作品に登場するヒロインはみな何かしらの問題を抱えています。家庭環境、過去のトラウマ、身体的ないし性格的なコンプレックスなどなど…。それらを恋太郎が見抜き解決することによってやっと交際へと繋がるわけです。

よって恋太郎とヒロインが結ばれることが自然となり、読者の中でヒロイン達の闇を晴らす恋太郎の株が上がっていく訳です*1

彼女同士の仲の良さ

これもハーレム物で人気が出るために必要な要素だと思います。今作ではヒロインが恋太郎と結ばれた後には必ずその彼女の加入回があります。

作中では恋太郎とその恋人たちのハーレムを「恋太郎ファミリー」と呼んでいます。加入回では新しく加わる恋人が恋太郎ファミリーに受け入れられていく様子が描かれます。

過程こそヒロインごとに個性的でバリエーションに富みますが、最終的には新しい恋太郎ファミリーの一員として歓迎されることになります。

また新しいヒロインが関わらないいわゆる日常回もあります。日常回では普段の恋太郎ファミリーの様子やデートが描かれます。公式から様々な彼女同士のカップリングを供給されてしんどい

恋太郎が新しい彼女を増やしていく回だけではなく、加入回や日常回が挟まれていることによって彼女同士の仲の良さやお互いを認めていることが伝わってきます。

まとめ

この漫画を表すキャッチコピーとして

「負けヒロイン0のハーレムラブコメディ」

というものがあります。非常に的を射ていると思います。ギャグのテンションが高め、メタ表現の多さなど人を選ぶ要素もあります。誰が言ったかラブコメ界のボーボボ

ですが今自分の中で一番オススメできる漫画です。この記事を読んで1人でも「100カノ」*2の読者が増えるといいなぁと思います。

*1:ちなみにヒロイン達が恋太郎と付き合えなかった未来を想像すると将来的に不幸になることは明らかであり、「運命の人と付き合えなかった場合は死ぬ」という設定の説得力上げることにもつながっています

*2:略称