ろばのたわむれごと

休学した大学院生がゆるーく書く雑記ブログ

【考察】アイドルとは?【メディア】

この記事では「アイドルとは?」という問いを自分なりに考察していきたいと思います。なぜこんなことをいきなり書くかというと大学の交流イベントに参加するのですがその時の議題が上記の問いだからです。

イベントに参加する前にこの記事を書くことで自分の意見をまとめておこうという考えです。それでは目次です。

はじめに

本文に入る前に書くことがあります。それはあくまでこの記事は個人の見解や意見でありアイドルやファンおよび業界関係者を糾弾する意図は一切ございません。もし記事を読んでて不快に感じることがあればすぐに連絡をください。早急に対処いたします。

語源

さていきなり私の意見に入るのもよいですがその前に軽く語源について調べてみました。

アイドルの語源は遙か昔、ラテン語の「偶像崇拝」から来ていると考えられています。
この言葉は、神や仏陀といった存在を、像の形に模して崇拝することを意味しますが、物質的に表現できないものを像などにして代用していることを不適切と考え、揶揄する時に用いられる表現でもあります。

現代日本若い女性をアイドルと呼ぶようになった理由は、1900年代半ば頃から、アメリカで「若くて人気のある人」を示す際に用いられたことに起因します。
元の意味である「偶像崇拝」から「崇拝」の部分だけが抜き取られ、熱狂的に応援を受けている人という要素と結び付けられたことによって、アイドルという呼び方が用いられたと考えられます。

アイドルの歴史を語源から見る | ヨムーノ

というわけでググって一番上にきた記事から引用しました。これが論文やレポートならこのような蛮行を許されません

アイドルを偶像崇拝ということは知っていましたがまさかそれが語源から来るものだとは思わなかったです。てっきり後付けで誰かがそう言い始めたのかと考えていました。

そのような語源から戦後のメディアの復興に伴い時代が進むにつれてアイドルが続々と生まれていくことになります。

アイドルとファン

さて崇拝される側をアイドルとするならば勿論崇拝する側も存在する訳です。それがファンです。アイドルはより多くのファンを獲得し既存のファンにはより信仰の対象になるように自分を発信し、それ応援し支えるのがファンというのが基本的な関係だと考えています。

アイドルはファンを増やすことでコンテンツとして成長することができファンはアイドルの成長を楽しめるという訳です。

ここのコミュニケーションのあり方にミュージシャンや芸能人とも違うアイドルの一番の特徴があると考えています。

双方向コミュニケーション

それはアイドル→ファンからの発信ではなく、ファン→アイドルのコンタクトや交流が積極的に取れるという点です。つまりお互い双方向なやり取りができるということですね。

筆者の中でこのイメージが固まったのは中学生の時でした。当時「会いに行けるアイドル」というコンセプトのグループAKB48が大ヒット*1したのです。握手会や総選挙などアイドルにファンが干渉できるシステムは衝撃でした。

初めて本格的に知ったアイドルがAKB48であったので私の中でアイドル像がそのように確立されました。もちろんそれ以前のアイドルには別のスタイルがあったとは考えています。

様々なファンサービス

これもアイドルの特徴だと考えています。私はアイドルの公演には明るくないのですが人づてにきいただけで多種多様なファンサービスがあると知りました。

どれも他のジャンルの公演ではあまり考えられずアイドルとファンという独特な関係性がなせるものだと思います。

 

ここまでは自分の中で初めて確立されたアイドル像について書いてきましたが最近になってそれも変わりつつあると考えています。

SNSとメディアの発展

アイドルやエンタメ業界関わらずこのことによって社会はどんどん変わっていきました。その中でアイドル関係で思うところを書きます。

更に縮まる距離

SNSの普及により身近な人達に限らず芸能人とも気軽に交流できるようになりました。他のアーティストや芸人もSNSに進出しているためアイドルだけに言えたことではないと思います。

しかしそれ以前からあったアイドルとファンの距離感の近さは唯一無二のものでありより間口が広がったようなものだと考えています。(実際のところどうなんでしょうか…)

新たなアイドル

初めて知った時革新的だと感じたのがVtuber*2です。3Dモデルを準備し現実の体の動きをトラッキングさせることで画面上の3Dモデルが連動して動くのです。

表情まで動くので最初は人が動かしているのが信じられませんでした。今ではYoutubeの大人気コンテンツであり本物のアイドルのように事務所が存在します。

Vtuber以外にも私の知るところではアイドルを題材にしたアニメやゲームがあります。登場キャラクターにアイドルを据えることでアイドルの成長や葛藤をストーリーに組みこめるのですね。

(ここら辺も浅いですね…)

実像が捉えづらく

ところで初めに紹介したアイドルの意味覚えていますでしょうか。元々は芸能界にいる若くて人気のある「人」を指す言葉でした。

それが今ではどうでしょう。設定やアニメーションによって作られた「キャラクター」を指す言葉にもなりつつあると思います。
これに繋げるために浅い知識を披露しました

「人」としての面を持つアイドルもSNSやメディアによってブランディングが活発になっていると考えます。

これらの動きによって実像を捉えづらくなり、より応援するべきアイドルとしての姿がこれまでよりくっきりと見えているのだと考えています。

誰でも…?

アイドルについての視点で話を進めてきましたが今までファンやそうでなかった人達にもこれらの影響はあります。

今まで書いてきたVtuberとしての技術はもう身近なところまで来ています。そうですメディアや技術の進歩によりスマートフォンなどでもVtuberとして配信できるのです。

アイドルが芸能界だけの時代は終わりました。エンタメやビジネスとして成功するかはまた別ですが誰でもアイドルに挑戦できる時代になったのです。

まとめ

ここまで「アイドルとは?」という問いから出発し、自分の中でのアイドル像とそれにSNSとメディアの発展を絡めて書いてきました。

まとめとして私がアイドルについて考えている事を1行で表すと

「誰でもアイドルと繋がることができ、誰でもアイドルに挑戦できる時代」

となります。

ぜひこの記事の感想お待ちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。

*1:完全に余談ですがAKBや嵐がヒットした当時吹奏楽部でもアレンジを演奏する機会が何度もありました。その吹奏楽アレンジがトランペットを酷使する編曲が多かったので中学生の時は完全に私怨でこれらのグループを嫌っていました。

*2:初めはVtuberをアイドルとして扱うか迷いましたが楽曲を出したりタレント活動していることもあり書きました。ここ賛否両論なりそうですね…。