【ボランティア】フードパントリー手伝い参加【日記】
今日は石巻に行きボランティア体験をしてきました。主な流れとしては石巻から高校に赴きそこでフードパントリーをし石巻まで戻ってきて解散という感じです。この記事ではそれらについての出来事や感じたことを書いていきたいと思います。それでは目次です。
はじめに
今回のボランティア体験では在籍する学校からNPO法人へと紹介され、そのNPO法人の1日スタッフとしてある高校のフードパントリーに参加してきました。ブログの掲載について聞いたところ石巻という地名以外の情報は伏せて欲しいとのことでした。そのため多少分かりづらい文章になりますがご容赦ください。
高校到着まで
石巻到着
仙台駅から仙石線に揺られることおよそ1時間半、石巻駅に到着です。
代表作として『仮面ライダー』『サイボーグ009』などが挙げられる石ノ森章太郎先生ゆかりの町とだけあって漫画の町という面が強く打ち出されています。
写真撮影もほどほどにまずは集合場所であるNPO法人の事務所に向かうことにしました。
NPO法人へ
事務所に着くとスタッフさんに案内されて作業スペースに案内されました。さて今回の体験では2人の学生が参加することになっています。私が先に到着したようでその数分後にもう1人の学生が来ました。名前はりのさん(仮名)とします。
軽く自己紹介をすました後にNPO法人スタッフのかとうさん(仮名)の3人で車で今日ボランティア体験する高校へと向かいました。
高校へ向かう道中での会話
事務所から高校まで車で30分ほどです。はじめにスタッフのかとうさんから主に次のような話をされました。
本来の活動について
今日お世話になったNPO法人の本来の活動は不登校や引きこもりになった小中学生のサポートがメインだそうです。具体的には対象の生徒が通えるようなフリースクールやカウンセリングを行っているようでした。
そのため今日のフードパントリーについては他に主体となる民間団体が別の存在しており今日は協賛という形の参加になるということを説明されました。
これらの話を聞いて私は本来の活動について興味が湧いてきました。今日の活動だけはなく今後も参加して関わりたいとも思ったのも覚えています。
行く高校の生徒の特徴
次にされたのは今日いく高校の生徒は経済的ないし家庭的な問題を抱える生徒が多いという話でした。
直前まで高校の詳細を知らなかった私は驚きました。ですが冷静に考えればフードパントリーが行われているのであれば納得できます。
参加動機
一通り話をしたかとうさんは私たちに参加動機を訪ねてきました。自分の経緯をどのようにかみ砕いて説明しようか迷っていると先にりのさんが答えました。
念のため彼女の動機は伏せておきます。ですがなりたい職業が決まっており明確なビジョンをもって参加していることは伝わってきました。恐らく自分より年下であるのにしっかりと将来を考えていることに感嘆しました。
その後に私の参加動機を話しました。接客業や高専での年下との会話の経験が活かせると考えたこと、ボランティアを通じて人の笑顔が見たかったこと大体こんな感じで話しました。りのさんより大分ふんわりした回答でしたが2人とも否定せず聞いてくれました。
高校到着
車で会話をしているとあっという間に高校まで到着しました。会場に入るとまずあいさつをしてまわりました。様々な所属の人がいたため事前に聞いていたとおり複数の団体が協賛していることが分かります。
そうしてあいさつが終わった後に任された仕事は会場設営でした。
会場設営
といってもやることは文化祭でやるような感じで壁やテーブルをリボンで装飾するだけです。クリスマスが近いということもありリースやツリーもありました。
その他にも食料や飲料を組み合わせて袋詰めしたり配る物をテーブルに並べたりする簡単な仕事をしました。
今回のフードパントリーの形式としてはまずホテルのバイキングのようにテーブルに食料品を配置します。そして順路を定めて生徒にバッグを渡し各物品を規定数取りながら進んでもらうというスタイルでした。
スタッフの仕事はそれぞれの物品につき個数の管理や補充を行うというものです。私の担当は順路の一番最後の菓子パン担当になりました。そして高校が昼休みになりフードパントリーが開始することになります。
フードパントリー開始
生徒が長蛇の列を作り流れ込んできました。さっきまで広く閑散としていた会場が一気に狭く感じます。
どの生徒も嬉々とした表情で食品を受け取っていきます。私の所に来る頃にはバッグがパンパンで女子生徒の大半は持つのを辛そう*1にしていました。
そうして私の所にたどり着いた生徒に菓子パンを取るように促します。接客業の経験もあって滑らかに声が出ていたと思います。しかし他団体のベテランの方は生徒との距離を詰めるのが上手くより生徒の笑顔を引き出していて経験の差を感じました。
フードパントリー中に考えていたこと
和気藹々とアットホームな感じで進み私もそれを楽しんでいたのですが途中から頭の中にある考えが浮かんできました。
「俺結構めぐまれていたのかなぁ…」
思えばその日の衣食住に困ったことはありませんでしたし休学についても両親は理解を示してくれています。自分の辛い面ばかり見がちな最近でしたが今日の出来事で新たな視点で自分の状況を見つめ直すことができたのかなって思います。
そして多くの生徒と触れ合って浮かんできたのが
「結構みんな普通の高校生だな」
多少髪色が明るかったりはします。それでもとても裏に問題を抱えているとは思えません*2でした。
昼休み終了~解散
昼休みが終わると生徒はぱったり来なくなりました。波が収まったところで会場残っている生徒とトランプなどで遊びました。これは純粋に楽しかったです。
フードパントリー自体は17時までの予定でしたがかとうさんの都合で14時半に撤収することになっていました。帰り間際に今回の主催団体の方とお話することが出来ました。
主催団体の方のお話
その中で印象的だったのは
「私たちがこうして支援するイベントを開いても親のプライドや個人の都合でいけない生徒もいる。だからそのような生徒には私たちの方からサインに気づいたり行動をする必要がある。」
私ははっとしました。後半のフレーズを自分に重ねてしまったのです。引きこもりになり外の世界が信じられなくなり外界と自分を隔絶していた頃の自分です。
何もあの頃の自分を気づいて欲しかったなんて周囲に今更言いたいわけではありません。私が思ったのは自分がそのような状態に陥ったからこそ他の人のそういったサインに敏感になりたいということです。
そうすれば自分にとって負の遺産でしかないこの経験を誰かの役に立てるものできるのではないかと考えました。
そうして話が終わったところで私とりのさん、かとうさんで3人で車に乗り車内で反省会をしながら石巻の事務所まで戻りました。その後交通費を精算し解散となりました。
まとめ
軽い気持ちで参加したボランティアでしたが地域密着型の通学支援や食料支援について知ることができ有意義な経験でした。また自分の境遇についての新たな視点や考え方を得ることができたのも大きかったです。私とりのさんは来月のフードパントリーにも参加する予定ですのでその際も記事に出来たらなと思います。