ろばのたわむれごと

休学した大学院生がゆるーく書く雑記ブログ

【高専4年編】トランペット10年間続けてみた結果【完結】

私は中学校入学から高専専攻科修了*1までの10年間、一貫して吹奏楽部に所属してトランペットを担当していました。この記事ではそれを通しての自分の考えや体験を書いていきたいと思います。

この記事では高専吹部での本科4年生での事を考えていきたいと思います。高専3年編からの続きになりますのでそちらの記事を先に読んでいただけると幸いです。

それでは目次です。

高専時代

本科4年生で書きたい出来事はアンサンブルコンテストのみです。そのため短編になると思いますがよろしくお願いします。書いていたら4500文字超の記事になってしまいましたがそれでもよろしくお願いします。

本科4年生(7年目)

夏休み明け

コンクールも終わり夏休みが明けると高専吹部は高専祭に向けて本格始動していきます。具体的にはプログラムを決めたり装飾などの役割分担をするわけですね。

私も周囲と同じように高専祭を見据えているとパートの後輩の1人がいきなり楽譜を持ってきたのです。それもよく見るとアンサンブル*2金管六重奏のものでした。どうやらアンコンでこの曲を演奏したいとのことでした。

普段はよく言えばニコニコ悪く言えばヘラヘラしていて遅刻をしても悪びれないようなマイペースな彼からいきなり真剣な提案を持ちかけられたのです。どうやら他のパートのメンバー*3もすでに決めているようです。

私は断る理由もなかったですし後輩から提案されたのが嬉しかったこともあり快諾しました。ですがその後に提示されたパート割が特殊でした。

提案された曲はトランペットが2パートあるのですが私が2ndで後輩が1st、そして1stにあるソロは2ndの私が吹く*4というものです。当時の私には華のある1stを取られつつ責任重大なソロだけを押し付けられたように映りました。

ですがソロに対しての苦手意識はすでに払拭されてましたし自分の持ち込んだ曲で1stを吹きたい気持ちも分かりますのでそのパート割を受け入れました。結果的にこれは英断だったといえます

高専祭も終わり

さて楽譜こそ受け取っていましたが高専祭の練習も大変でほとんどアンコンの曲は練習していませんでした*5高専祭が終わったタイミングからアンコン本格始動となります。

他のグループはメンバーや曲を決める段階からのスタートですが私たちのグループすでにどちらも決まっています。そのため私たちは良いスタートダッシュを決めることができました。

普段の練習

グループ練習は最年長でもあった私が主導して行っていたと思います。なにせアンサンブルの指導などしたことがなかったため常に手探りの状況でした。それでも絶対にこのことだけは守るようにしていました。

それは低学年でも積極的に意見ができる雰囲気を保つことです。上から押さえつけるのではなく学年分け隔てなく気軽にアドバイスなどできることがグループのレベルアップにつながると考えたのです。それに明るく楽しい雰囲気の方がモチベーションも上がります。

私も練習を進めていく中で躓いた時は積極的に後輩の意見を求めました。またアンサンブルを通じて他パートの後輩達とも距離が縮まり仲良くなれたと思っています。

工場見学の夜に

少し脱線するため脚注か迷いましたが当時のグループの感じが伝わるエピソードなので本編に書きます。

高専には本科4年生になると秋に工場見学といって2泊3日で首都圏の工場を巡る学校行事*6があります。もちろん工場見学中は部活動には参加できません。練習に参加できないことは歯がゆいですが部活動より学校行事が優先されるため私は工場見学に参加しました。

日中の工場巡りが終わり夜に泊まるホテルのベッドでくつろいでいる時の事でした。グループの後輩から動画が送られてきたのです。再生したらなんと今日の練習を録画したものでした。

何かアドバイスがもらえればと送ってきたようです。私はアンコンに対する意識の高さに胸が熱くなりました。その後動画を何回か見返した後に自分なりの意見をまとめて返信しました。

それから工場見学の日程をこなし遂に解散となりました。工場見学は金曜日に終わり東京で自由解散です。そのため土日遊んで帰ることができたのですが動画の件で早く練習に復帰したい私は夜行バスで寮に朝帰りし*7土曜日の部活動に参加しました。

顧問の指導

その後も練習を続けていたのですが部員だけでの練習では行き詰ってきたためグループ内で「顧問から直接指導を受けてみよう!」となりました。

細かい技術的な指導は省くのですが一番印象的でかつ効果があったのは「なんか曲にストーリーつけてみたら?」と言われたことです。

楽器を置いて顧問と話し合ったところ全体のテーマは学園生活という感じになりました。というか八割顧問が決めました。私たちが取り組んでいた曲は三部構成です。それぞれの部に学園生活の場面をあてていくわけです。

これによりグループ内で曲の解釈が一致し表現がまとまっていきます。この手法は来年以降のアンコンでも活躍することになります。

本番当日(午前)

アンコンは本番が午後からですので午前中は練習や調整でした。さて他のグループが最終調整や打ち合わせに入るなか私たちのグループは何をしていたと思いますか

雪かきです

その日は雪が校内に積もっており普通に歩くのが困難でした。そのため搬出や出発のための動線を作っていたのです。

何故こんなことをしたのかというと簡単にいうとスタミナを温存するためでした。金管楽器は疲弊の影響が大きく回復が遅いです。本番当日は緊張や不安から過度なウォームアップをしてしまいがちでした。ですから雪かきを通じて楽器から離れたのですね。

搬出が始まる1時間前に切り上げ最低限のアップをしました。そしてグループを集めて私は2つの音源を聴かせました。始めに1ヵ月に曲を通した録音、もう1つは数日前のそれです。

「俺たちは1ヵ月でここまで上達したんだ、だから大丈夫」

というような話をして会場へ向かうため搬出を始めました。

本番当日(午後)

そうして本番が近づいてきました。雪かきでスタミナを温存しただけあって調子は良かったとおもいます。受付やリハーサルが終わりステージ袖待機まで来ました。そこで緊張が緩まる出来事*8がありました。1ヵ月の成長と程よい緊張感を胸に私はステージに上がりました。

演奏が始まった途端驚きました。みんなの音がいつもより鮮明に分かるのです。それに伴って私の演奏も活き活きとしてきます。そしてみんな普段以上の演奏をしているのが伝わってきます。

ソロに至っては音がホールに綺麗に響きすぎて本当に自分の演奏かと疑うレベルでした。みんなも最高の伴奏で応えてくれます。アンサンブルのステージで最も楽しいと感じた瞬間でした。

演奏が終わった後皆には「今までで一番の演奏だった!」と声を掛けました。それぞれ各自手応えを感じているようでした。こうして本番が終わり結果発表まで待つことになります。

結果発表

結果ですがなんと金賞をとることが出来ました!それだけでも金賞を取ったことがなかった私はとても嬉しかったです。ですが他の2グループも金賞でした。そのためこれら3グループから県大会代表が選ばれるのです。

他の2グループは部内でも県大会有力候補でした。ですから私たちのグループ内には「県大会代表はどっちかだろうな~金賞とれただけでも上々だな」みたいな空気が流れていたと思います。

あまり期待していない県大会代表発表の時が来ました。大会運営の人が代表を読み上げます。

 

 

「県大会へ推薦する団体を発表します。○○番 金管六重奏」

 

 

「へ?」

 

本当にこんな感じでした。喜びとか嬉しさよりも驚きとか実感の無さが心に湧いてきたんですよね。トランペットを始めて7年目にして初めて大きな成功と成果をつかみ取ったのです。

アンコンまとめ

県大会進出を決めた時は初めてこれまでの努力が目に見える形で報われた瞬間でした。今までトランペットに向き合ってきた自分を強く肯定することが出来ました。

もうこの頃には入学当初抱えていた吹奏楽やトランペットに対する暗いイメージ、コンプレックスは無くなっていました。

この成功体験を通して自信がつき吹奏楽やトランペットを純正に楽しめるようになります。バンドメンバーへの負い目からそれらを頑張っていた自分はいなくなったのです。

ここまでで…

正直書きたかったことは書き終えてしまいました。改めて振り返ってみると

  • 中学での体験から根付いた吹奏楽やトランペットに対する否定的な考え
  • 高専でどのようにそれらを払拭しいかにして成功や成長につなげたのか

この2つです。本科4年生までで2つ目の内容が網羅されています。中学時代のトラウマや悲しい体験を読んだ後に高専時代の成長や成功を読んでもらうことで読者にカタルシスを感じて欲しかったのです。ですがタイトルに10年間とあるため一応この後の事も書いておきたいと思います。タイトルの年数間違えたか?

本科5年生~専攻科2年生(8~10年目)

ここから特に考えが変わることはなく純粋に思いっきり吹奏楽やトランペットを楽しんでいきます。後輩たちがいろんなイベントを企画するためそれに乗っかる形でステージに上がっていきます。高専でしかできないイベントもありトランペット奏者としても非常に有意義な経験でした。

吹部トピックス

これではなんか尻すぼみで締まりが悪いですね。そういえばこのシリーズ書いている時に本筋からはそれすぎて載せられなかったエピソードや記事にできそうなものがいくつかあったのを思い出しました。いまからそれをブログタイトル風に記事で書いていきたいと思います。

  • 【歯磨き粉】スパイラルグレープが紡いだ寮生の絆【金ロー】
  • 【黄金時代】本科3年生時のパートメンバー【暗黒時代】
  • 【基盤爆発】部活でスピーカー作ってみた【はんだ付け】
  • 黒歴史Twitterでイキリ散らかして時の事【よこしま】
  • 【水泳部コラボ】吹奏楽×シンクロ【コンマス入水】
  • 【軽音部コラボ】アコースティックな演奏会【密輸事件】
  • 【宅飲み】ハイムエスポワール事件簿【マーライオン

ざっとこんなところでしょうか。これらはどれも思い出話や身内ネタレベルのとりとめのない内容です。もしこの中で読みたいものがあればコメント、Twitter、インスタなどでお気軽にリクエストください!もちろん記事にする際関係者には掲載許可の確認をします。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

 

*1:大学学部卒業に相当

*2:これまでのトランペット記事読了前提で書いているので今後一度説明した専門用語?の説明はしません。

*3:ちなみにこの日ホルン担当の部員の誕生日で「誕生日プレゼントだよ~」って感じで楽譜を渡していて笑いました。

*4:大会で無断に楽譜を改変するのは基本的にアウトです。ですが当時はバレなきゃ大丈夫だろうと浅く考えていました。

*5:けれども高専祭の曲の練習飽きた時に息抜きにトランペットだけで合わせてたような記憶もうっすらあったり…

*6:普通校の修学旅行に近いです。

*7:寮のお風呂は夜にしか入れないため、朝洗面所で冷水シャンプーしたのが一番しんどかったです。

*8:細かいのですがミュートスタンド用に申請していた椅子が私が座るようものと勘違いされてたんですよね。そのため私の譜面台だけ低くなっていて少し笑ってしまったのです。