ろばのたわむれごと

休学した大学院生がゆるーく書く雑記ブログ

【高専1~2年編】トランペット10年間続けてみた結果【体験談】

私は中学校入学から高専専攻科修了*1までの10年間、一貫して吹奏楽部に所属してトランペットを担当していました。この記事ではそれを通しての自分の考えや体験を書いていきたいと思います。

この記事では高専吹部に入部してからの事を考えていきたいと思います。高専入部編からの続きになりますのでそちらの記事を先に読んでいただけると幸いです。

それでは目次です。

高専時代

昨日の記事の脚注においても説明しましたが私は本科で5年間と専攻科で2年間の計7年間在学していました。ですので目次には「本科〇年生」という形で書いていきたいと思います。あわせて()の中にはトランペット経験年数を書きます。

本科1年生(4年目)

入りたての頃

以前の記事でも書きましたが先輩方から「たっちゃん」と呼ばれることになり戸惑いながら高専の部活動は始まりました。

中学でのこともあり内向的だったと思います。あまり部活内で自分から先輩や同級生とコミュニケーションを取った記憶がありません。ですが早く馴染みたいという気持ちは強かったので人から話しかけられたり何かに誘われた際はノリよく返していました。

楽器の方はというと当たり前ですが突然うまくなるはずもありません。中学部活の引退から吹いていなかったためむしろ下手になっています。同級生に経験者が多かったのもあって強い劣等感を抱いてました。母に大見得を切ったのはいいですがどうしようかという気持ちでした。

パートには先輩が2人いました。どちらの先輩方もいつも年齢差を感じさせないくらい気さくに接してくれます。自分からパート外の人と関わりに行くことができなかった時期はとても助かりました。

ある日の合奏にて

夏のコンクールにむけて合奏していた時のことです。その日はパートの先輩方が2人とも休みでトランペットパートは自分だけでした。

自分の楽器の腕にコンプレックスを感じていた当時の私は失敗したらどうしようと後ろ向きな考えで頭の中が支配されてしまいます。そうして合奏をしているうちに指揮していた先生からある箇所を1人で吹くように言われました。

言われた箇所を吹き終わった後にすぐに考え始めます。どこが悪かったんだろう、リズム間違えてたかな、ピッチかな…そうして問題を探っていると意外な言葉が先生から飛んできました。

「さすが○○君、経験者だからしっかり吹けてるね」

コンプレックスに苛まれていた私には想像もできない言葉でした。思えば合奏にて素直に褒められたのはこれが初めてです。この言葉でほんの少しですが自信がつきました。

思えば

高専吹部でしばらく活動していくうちにあることに気づきます。それは合奏などでミスや失敗をしても周囲から激しく責められることがないということです。高専吹部はバリバリのコンクールバンドではなく吹奏楽を楽しもうという考えが主体です。そのため部員の楽しさや士気を損なうようなことはあまりしません。

中学の経験をしている私にとってはミスや失敗を恐れずにのびのびと演奏できる環境は肌に合っていました。徐々に周囲に心を開いていくきっかけにもなります。

秋の夜練セッション

当時は大会やイベントの前になると部延長期間となり活動時間を夜20時*2まで延長することが出来ました。本来の活動は18時半まででそこからは電車や寮の夕飯の都合もありほぼ自由参加の状態でした。

私は18時半以降のいつもと違う部活動の雰囲気が好きでした。それまでの熱のこもった合奏練習からクールダウンのように各々雑談や個人練習をして自由に過ごすのです。

そんなゆるい空間で楽器を吹いていると誰かがそれに合わせて演奏をしてきます。デュオが始まったかと思うとまた1人また1人とどんどん増えていきます。そうして2人の気まぐれから始まったセッションは合宿所のフロアを巻き込んだフリーの合奏となるのです。

このグルーヴが大好きでした。指揮者のことや観客のことを考えずに奏者みながワガママに吹けるのです。初めて純粋な気持ちで演奏を楽しんでいた瞬間でもありました。トランペットだと旋律で周囲がどの曲のどの部分だと把握しやすいので起点になりやすいのも大きかったと思います。

そして本科2年生へ

そうして合宿やコンクール、高専祭などのイベントや通して周囲とも打ち解けながら本科1年生を終えます。進級すると先輩となり2人のパートの後輩が入ってくるのでした。

本科2年生(5年目)

デジャブ

さて本科2年生となるとあることが確定しました。先輩方の卒業など諸事情によって来年度以降パートのトップになることです。つまり本科3年生は自分がパートをまわしていくことになるのです。

低い学年*3の内からパートのトップになる、そうこれは中学時代に置かれた状況と一緒です。そのことすぐに察知した私は繰り返しにならないようより一層熱をもって部活動に取り組むのでした。

後輩達は…

中学時代の繰り返しにならないようにするためには自分のレベルアップも必要ですが後輩達のそれも重要です。バンドからは一人の突出よりもパート全体としての総合力が求められるからです。

ですが彼ら曰く1年生の頃はサボりがちで部活動に対して熱心に取り組んでいなかったようです。*4

そして本科3年生へ

2年間自分なりに努力をしてきましたが自信や実力はまだ身についていません。そのことから中学時代と同じ轍を踏むんじゃないかという気持ちを抱えながら3年生に進級することになります。

本科1~2年生まとめ

この時期は大きな成長や成功はまだありません。ですが純粋に褒められた経験、吹奏楽を楽しもうとする部の雰囲気、のびのびと吹ける環境が高学年での成功や成長につながったのかと考えています。

後書き

最後までお読みいただきありがとうございました。この高専1~2年編書くのが非常に大変でした。始めは記事の中にイベントや大会のこと、印象的なエピソードを盛り込もうとしようとしたのですがそうしたら内容がまとまらなくなってしまいました。

一度立ち止まってこの記事で伝えかった内容を考えなおしました。そうして出てきたのは

  • 中学での体験から根付いた吹奏楽やトランペットに対する否定的な考え
  • 高専でどのようにそれらを払拭しいかにして成功や成長につなげたのか

これらです。そのため自分の価値観や考えに影響を与えた出来事を考えてみると意外と普段の練習や雰囲気が大きかったことに気づきました。「ある日を境に…」とはよく言いますが私の場合は少しずつ高専吹部の中で変わっていったようです。

ですので他人からしたら地味な出来事を取りあげることにはなりますがご了承ください。スパイラルグレープ書けなくてスマンな

*1:大学学部卒業に相当

*2:本科3年生の年度から時間が変更になりました

*3:高専の部活動は3,4年生が中心のため一概に低いとは言えませんが

*4:なんでいきなりここで他人視点かというと自分はそんな風には感じていなかったのですが当人同士がこのように語っていたため書きました